日本人精神の原点

日本人精神の本質について私の考えを書いて行きます

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

第三次世界大戦に於いて主なる立場に立つものは米国及びソ連である。第二次世界大戦に於いて、日本とドイツというものが取り去られてしまった。それがため、米国とソ連と云うものが直接に接触する事となった。米・ソ二国の思想上の根本的相違はやむを得ぬ。この見地から見ても第三次世界大戦は避ける事ができぬ。

第三次世界大戦に於いて極東日本と支那と朝鮮がその戦場となる。この時に当たって米国は武力なき日本を守るの策を立てなければならぬ。これは当然米国の責任である。日本を属領と考えるのであったならば、又何をかいわんや。そうでなしとすれば、米国は何等かの考えがなければならぬ。

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

私は戦争を根絶するためには私心を人間から取り去らなければならぬと思う。現に世界各国はいずれも自国の存在や、自衛権の確保を主としている。これはお互いに私心を放棄しておらぬ証拠である。国家から私心を除くという事は不可能の事である。されば世界より今後も戦争をなくするという事は不可能である。これでは結局人類は自滅に陥るのであるかも分からぬが、事実はこの通りである。それ故、第三次世界大戦を避ける事が出来ない。

 

東條は世界から戦争がなくならない事を知っている。今のウクライナとロシアだけでない。

9・11のようなテロの事までだ。これは予知とかではない。本質を掴んでいるから分かりきった事なのだ

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

今次戦争の指導者たる英米側の指導者は大きな失敗を犯した。第一は日本という赤化の防壁を破壊し去った事である。第二は満州を赤化の根拠地たらしめた。第三は朝鮮を二分して東亜紛争の因たらしめた。米英の指導者はこれを救済する責任を負うている。従ってトルーマン大統領が再選せられた事はこの点に関し有り難いと思う。日本は米国の指導に基づき武力を全面的に放棄した。これは賢明であったと思う。しかし世界全国家が全面的に武装を排除するならばよい。しからざれば、盗人が跋扈する形となる。泥棒がまだいるのに警察をやめるようなものである。

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

実は東亜の多民族の協力を得ることが出来なかった事が今回の敗戦の原因であったと考えている。今後日本は米国の保護の下に生活して行くであろうが極東の大勢はどうであろうか。敗戦後僅に三年にして、亜細亜大陸赤化の形勢はかくの如くである。今後の事を考えれば実に憂慮にたえぬ。もし日本が赤化の温床ともなれば、危険この上もないではないか。

今、日本は米国よりの食料の供給その他の援助につき感謝している。しかし一般人が、もしも自己に直接なる生活の困難やインフレや食糧の不足等が、米軍が日本に在るがためなりというような感想を持つようになったならば、それは危険である。実際はかかる宣伝をなしつつあるものがあるのです。よって米軍が日本人の心を失わぬよう希望する

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

今回の戦争によって東亜民族の生存の権利が了解せられ始めたのであったら幸いである。列国も排他的の感情を忘れて、共栄の心持ちを以て進むべきである。

現在の日本の事実上の統治者である米国人に対して一言するが、どうか日本人の米人に対する心持ちを離れしめざるよう願いたい。また日本人が赤化しないように頼む。東亜民族の誠意を認識して、これと協力して行くようにされなければならぬ。

続・東條遺言「世界人に告ぐ」

天皇陛下の御地位及び陛下の御存在は動かすべからざるものである。天皇存在の形式については敢えて言わぬ。存在そのものが絶対に必要なのである。それは私だけでなく多くのものは同感と思う。空気や地面の如き大きな恩は忘れられるものである。 東亜の諸民族は、今回の事を忘れて、将来相協力すべきものである。東亜民族もまた他の民族と同様この天地に生きる権利を持つべきものであって、その有色たることを寧ろ神の恵みとして誇りとして居る印度の判事には尊敬の念を禁じ得ない。これを以て東亜民族の誇りと感じた。 この判事はパール判事の事。詳しくこのブログにも綴っていく

東條遺言「世界人に告ぐ」

「元来日本の軍隊は、陛下の仁慈の御志により行動をすべきものであったが、一部過ちを犯し、世界の誤解を受けたのは遺憾であった。

この度の戦争に従軍して倒れた人及びこれらの人々の遺家族に対しては、実に相済まぬと思っている。心から陳謝する。

今回の裁判の是非に関しては、もとより歴史の批判に待つ。もしこれが遠久平和の為という事であったら、も少し大きな態度で事に臨まなければならないのではないか。この裁判は結局政治裁判に終わった。勝者の裁判たる性質を脱却せぬ

 

東条英機は見抜いていた。この東京裁判の正体を